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ノートパソコンの分解を通してリサイクルの重要性を学んだ子どもたち=2024年7月24日午前11時35分、徳島県上勝町正木、東孝司撮影

 ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)を掲げる徳島県上勝町で24日、小中学生がノートパソコンの分解作業を通してリサイクルの重要性を学ぶ催しがあった。

 小学1年~中学1年の11人が参加。最初にオンラインのセミナーがあり、イベントの主催者である小型家電リサイクル協会の金城正信会長から「金鉱石1トンから取れる金は4~10グラムだが、ノートパソコン1トンから50グラムも取れる」「東京五輪・パラリンピックのメダルはリサイクル金属で作られた」などと教わった。

 その後、ゴーグルや軍手を身につけた子どもたちは、同協会の会員企業のスタッフの手ほどきを受けながらノートパソコンの分解を体験。基板を取り外すなどして内部に使われている金属の状況を確認した。

 上勝小3年の宮繁沙奈さん(9)は「ネジを回すのに力が必要で大変だった。パソコンの中はキラキラしていて格好良かった。メダルになるなんて知らなかった」と話していた。

 上勝町は2003年に日本初の「ゼロ・ウェイスト宣言」をし、43種類(4月現在)もの分別を徹底してごみの減量やリサイクルに力を注いでいる。ノートパソコンやタブレットについては、これまで町外の家電量販店などへの持ち込みを町民に勧めてきたが、今春から実証実験の形で回収している。(東孝司)

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